大手百貨店4社が1日発表した7月の既存店売上高(速報)は、全社が前年同月比でプラスとなった。猛暑で帽子やサングラスといった夏物の雑貨、衣料が好調だった。高額品を購入する訪日客が増え、免税品売上高も全体を押し上げた。
前年同月比の伸び率は三越伊勢丹ホールディングスが14.5%、高島屋が12.8%、大丸松坂屋百貨店が11.6%、そごう・西武が4.1%。
高島屋では、コロナ禍で中止や縮小が続いていた夏祭りや花火大会の開催を受けて、浴衣が前年同月の約1.5倍売れた。
免税品売上高は4社とも3倍以上となった。三越伊勢丹によると、円安効果で高級ブランド品や宝飾品などの売れ行きが良いという。