魂のパンプアップ! “筋肉の渓谷” に熱視線 ボディビル 広島No.1の肉体は? カープOB・中田廉も挑戦

広島県中の筋肉の英傑たちが大集結。県民文化センターで、たんぱく質の権化たちの熱意がほとばしります。己と向き合ってきたこの数か月―。これまでの努力を雄弁に語るのは、あくまで筋肉! 魂のパンプアップです。万緑の季節、この夏、筋肉の渓谷に熱視線がやみません。

7月30日(日)に行われた広島県男子ボディビル選手権大会―。自身の筋肉を鍛え上げ、その大きさやバランス・美しさなどを競います。

大会に出場する選手は、筋肉を大きくすることはもちろん、見栄えがよくなるキレを出すために過酷な減量も行います。上位入賞のためには、体脂肪率3%ほどが目安です。

まず、予選では、規定ポーズなど決められたポージングで争います。決勝のフリーポーズと呼ばれる審査では、音楽に乗せて自由に筋肉を表現します。ぼう大な時間をかけて作り上げた筋肉をわずかな時間で発揮するために、見せ方はたいへん重要になります。

突然ですが、これであなたもボディビルダー! 誰でも筋肉をアピールできる正しい規定ポーズを2つ紹介します。

規定ポーズ(1)フロントダブルバイセップス

まずは、「フロントダブルバイセップス」。マッチョを表現するのに有名なポーズですよね。ポイントは、ひじを肩より上に上げないこと。さらに片足を横に流し、足の太さもアピールしましょう。

規定ポーズ(2)バックダブルバイセップス

そしてマニアが熱狂「バックダブルバイセップス」。さきほどのポーズと同じような形ですが、ここでは背中を猛アピール。背中を反らしすぎず、筋肉を収縮させ、凹凸を存分に強調します。

すべてに共通するのが、全身に力を入れつつ、アピールする筋肉を特に意識すること。この表情がすべてを語るほど、神経を全身に張り巡らしているんです。

そんな過酷な大会を制したのは、筋トレ歴6年・長勇毅 選手でした。

広島トレーニングセンター 長勇毅 選手(35)
「チャームポイントは脚と肩です。筋肉を鍛えるのはもちろんなんですけど、心と同時に鍛えていくのがボディビルディングだと思っていますので、すごくいいスポーツだと思います」

そして、あわせて開催された「メンズフィジーク」。ボディビルとは少し要素が違い、サーフパンツを着用し、主に上半身のバランスが重要になります。

176センチ超級には、カープOBの 中田廉 さんが出場しました。

プロ野球引退からの半年間、かなり真剣に取り組んだという中田廉の肉体や、いかに…

会場アナウンス
「ゼッケンナンバー133番・中田廉選手、以上12名のエントリーとなりました」

1年単位で行うのが定石のボディメイクを、急ピッチで仕上げてきました。決勝には進めなかったものの、笑顔を絶やすことなく、パフォーマンスをやり切ってくれました。

元広島カープ 中田廉さん(35)
「もうちょっと(身体の)しぼりですね。しぼりをやっぱりがんばらないと通用しないなというのは…。でも、やっぱり楽しかったですね。やっぱりいいですね。楽しいです」

彼らは、なぜ鍛えるのか? なにを求めているのか? そこに答えは要りません。極限を超えた圧倒的肉体がすべてを語るのです。

お待たせしました。広島県を制した、長勇毅 選手のフリーポーズです。

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