首位Hondaが6連勝で覇権奪回へ前進!高原直泰率いる沖縄SVは4連敗…地域CL2位との入替戦行き濃厚か【JFL第18節】

7月29日~30日にかけ、日本フットボールリーグ(JFL)第18節の7試合が各地で行われた。

首位のHonda FCは8月の中断期間前最後の一戦で7位・ヴィアティン三重をホームに迎え撃つと、0-0で迎えた60分、DF鈴木雄也のFKにFW児玉怜音が右足で合わせ、V三重のGK真田幸太に弾かれたところを自ら詰めて先制弾を叩き込む。

さらに80分、途中出場のMF弓場堅真が鋭いカットインから左足シュートを放つと、V三重のDFに当たってコースが変わり、GK真田がキャッチし損ねるような形に。こぼれ球にこちらも途中出場のFW鈴木理久が詰めて2-0とした。

FWの2発で勝利したHondaは破竹の6連勝に。序盤戦は不安定な戦いが続いたJリーグへの門番だが、首位浮上後は取りこぼしがなくなり、2019シーズン以来4年ぶりとなるリーグ制覇に向け、また一歩前進した。

昇格組の最下位・沖縄SVは4連敗&9試合未勝利に。ホームに同期昇格の10位・ブリオベッカ浦安を迎え撃った今節、51分に元ザスパクサツ群馬のFW一木立一が先制点を叩き込み、第9節ミネベアミツミFC戦以来となる勝ち点「3」に近づく。

ところが、56分に早くも追いつかれると、1-1で迎えた後半アディショナルタイム5分、自陣ゴール前での混戦から最後は浦安DF小泉隆斗に押し込まれ、スコアは1-2に。直後に無情のホイッスルが鳴り響き、ラストプレーでの逆転負けとなった。

元日本代表FW高原直泰がクラブの代表と監督を兼務し、自ら背番号10を背負ってピッチにも立つ沖縄。2016年に沖縄県3部リーグへ参入後、2年後の18年には九州リーグへ昇格し、昨年までの4年間(20年はリーグ中止)で3度優勝。昨年11月には全国地域チャンピオンズリーグ(地域CL)で浦安に次ぐ2位となり、あっという間にJFLまで辿り着いた。

しかし、迎えた今シーズン、2016~22年のリーグ戦でわずか4敗だったチームは、17試合で2勝3分け12敗と経験したことのないハイレベルな戦いにおいて大苦戦を強いられる格好に。多くのJ経験者を擁すスカッドだが、最下位を抜け出す兆しは見えず、「今年の地域CL2位チーム」との入替戦行きが現実味を増している。

なお、今シーズンのJFLは開幕直前にFC神楽しまねの脱退が決まったため、本来の16チームではなく15チーム編成に。この影響で最下位は地域リーグへの自動降格とはならず、地域CL2位との入替戦という変則レギュレーションになっている。

順位表に目を移すと、Hondaが2位・ソニー仙台FCとの勝ち点差「4」を維持して首位をキープ。最下位の沖縄は14位・ミネベアミツミとの勝ち点差が「9」まで開いており、混戦状態が続くなかで取り残される形となっている。

◆JFL第18節

▼7月29日(土)

Honda FC 2-0 ヴィアティン三重

▼7月30日(日)

ラインメール青森 1-0 ミネベアミツミFC

高知ユナイテッドSC 2-1 FCマルヤス岡崎

レイラック滋賀 1-3 ソニー仙台FC

沖縄SV 1-2 ブリオベッカ浦安

ヴェルスパ大分 1-0 東京武蔵野ユナイテッドFC

クリアソン新宿 1-1 FCティアモ枚方

※今節試合なし

鈴鹿ポイントゲッターズ

◆順位表

[勝ち点(試合の消化数)]

1.Honda 33pt (17)

2.ソニー 29pt (17)

3.青森 27pt (17)

4.新宿 27pt (17)

5.マルヤス 24pt (17)

6.滋賀 24pt (17)

7.V大分 24pt (17)

8.浦安 23pt (17)

9.V三重 22pt (17)

10.枚方 22pt (16)

11.高知 21pt (16)

12.鈴鹿 20pt (16)

13.武蔵野 19pt (17)

14.ミネベアミツミ 18pt (17)

15.沖縄 9pt (17)

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