被爆地の若者が平和を訴え ウィーン、各国の同世代と交流

「平和首長会議」が開いたイベントで発表する盈進高の池田和音さん(左)と松葉悠乃さん=1日、ウィーン(共同)

 【ウィーン共同】核拡散防止条約(NPT)再検討会議の第1回準備委員会開催に伴い、世界約8200の自治体でつくる「平和首長会議」が1日、オーストリア・ウィーンで、若者による活動をテーマにしたイベントを開いた。広島の高校生や長崎の学生が平和への思いを発表し、各国の若者と意見を交わした。

 盈進高(広島県福山市)の2年池田和音さん(16)と1年松葉悠乃さん(15)は、核廃絶運動に尽力した被爆者の故坪井直さんらの証言を英訳し、世界に発信する取り組みを紹介。「被爆者の思いを受け取った私たちは、核廃絶の実現を諦めてはならない。次世代に継承するのが私たちの役目だ」と呼びかけた。

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