国債利回り9年ぶり高水準 財政負担増加の可能性

 財務省が1日実施した10年物国債の入札で、平均落札利回りが0.594%と、2014年6月以来約9年ぶりの高水準になった。日銀が大規模な金融緩和策を修正したためで、政府の財政負担が増える可能性がある。

 7月の10年物国債の入札では、平均落札利回りは0.428%にとどまっていた。日銀は7月28日、大規模な金融緩和策の修正を決め、長期金利の1%までの上昇を容認した。修正に伴い市場の実勢利回りが上昇していた。入札時の利回りは市場実勢に近づく傾向にある。

 10年物国債の入札結果は、個人向け10年変動金利型国債の金利の基準となる。

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