台風6号、沖縄が暴風域 速度遅く、大雨も警戒

台風6号の5日先予想進路(1日21時現在)

 大型で非常に強い台風6号は1日、沖縄本島を風速25メートル以上の暴風域に巻き込みながら、那覇市の南の海上を西寄りに進んだ。勢力を維持したまま2日から3日にかけ、沖縄にかなり接近する。東シナ海で速度が遅くなるため、沖縄や鹿児島県の奄美地方は4日以降も大荒れとなり影響が長引く可能性がある。

 台風本体や周辺の発達した雨雲により沖縄や奄美では大雨となる。沖縄では2日にかけ一部の住宅が倒壊するような猛烈な風が吹く恐れもある。気象庁は暴風や高波、高潮に厳重な警戒を呼びかけた。沖縄県南城市糸数では1日夕、最大瞬間風速50.1メートルを観測した。

 日航と全日空によると、1日は沖縄発着便などが欠航し、計3万人以上に影響した。2日も欠航は続き、両社で計4万人を超える乗客に影響する見通し。

 台風6号は1日午後9時現在、那覇市の南南東を時速約15キロで西北西へ進んだ。中心気圧は930ヘクトパスカルで、中心付近の最大風速50メートル、最大瞬間風速70メートル。中心の東側280キロ以内と西側220キロ以内は暴風域。

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