富山商ナイン甲子園へ出発 「4強へ泥臭く」

生徒からエールを受け、力強く行進するナイン=富山商高体育館

  ●壮行会、500人からエール

 6日開幕の第105回全国高校野球選手権大会に出場する富山商野球部の壮行会は1日、同校体育館で開かれ、ナインが生徒や教職員ら約500人から熱い応援を受け、感謝の思いを胸に甲子園へ出発した。上田海翔主将は目標の富山県勢初となる夏のベスト4入りに向け「泥臭く、全力プレーで戦う」と意気込みを示した。

 ナインは盛大な拍手に迎えられて入場した。土肥恵一校長は「甲子園の舞台で大いに暴れてきてほしい」とあいさつ。野球部OB会の新井淳会長が「精いっぱい野球を楽しんできて下さい」と激励した。

 生徒会長で応援団長の西野颯真さん(3年)が上田主将に激励金を手渡した。選手一人一人が学年、名前、守備位置を宣言し、応援団員16人が勇壮なエールを披露した。

 前﨑秀和監督は「県大会を勝ち抜けたのは皆さんの応援のおかげ。甲子園で何度もプレーできるよう頑張りたい」と意気込んだ。

 ベンチ入りした選手らはバスに乗り込み、生徒や保護者らに見送られて宿舎に向かった。3日に組み合わせ抽選会が開かれる。

 壮行会に先立ち、富山商ナインは県庁に新田八朗知事を訪ね、活躍を誓った。新田知事は「日頃の練習の成果を発揮し、県民の期待を力に変えてプレーしてほしい」とエールを送り、激励金を渡した。上田主将は「感謝の気持ちを忘れず、目標のベスト4を達成したい」と力を込めた。

 選手らは富山市役所も訪れ、今本雅祥副市長から激励を受けた。

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