フィリーズが先発補強 タイガースから球宴右腕ロレンゼン獲得へ

昨季のナ・リーグ王者フィリーズが先発補強に成功した。トレード期限最終日を迎えた日本時間8月2日、MLB公式サイトが得た情報によると、フィリーズは「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングで5位の李灝宇(リー・ハオユー)をタイガースへ放出し、今季オールスター・ゲームに初選出された31歳の先発右腕マイケル・ロレンゼンを獲得したという。フィリーズは現在17連戦の真っ只中であり、「ジ・アスレチック」のジェイソン・スターク記者によると、一時的に6人ローテを採用する可能性が高いようだ。

ロレンゼンは今季ここまで18試合に先発して105回2/3を投げ、5勝7敗、防御率3.58、83奪三振を記録。タイガースに目立った活躍を見せていた選手がいなかったこともあり、チームの代表としてオールスター・ゲームに選出された。昨季はエンゼルスで自己最多タイの8勝をマーク。投球イニングのキャリアハイはレッズでメジャーデビューした2015年の113回1/3であり、今季それを超えるのはほぼ確実となっている。フィリーズは現在、アーロン・ノラ、ザック・ウィーラー、タイワン・ウォーカー、レンジャー・スアレス、クリストファー・サンチェスの5投手が先発ローテを形成しているが、そこにロレンゼンが加わることになった。

フィリーズが放出するリーは台湾出身の20歳の二塁手で、2021年6月に国際アマチュアFA選手として契約金57万ドルで入団。今季は主にマイナーA+級でプレーし、ここまで67試合(うちA+級で64試合)に出場して打率.279、5本塁打、29打点、14盗塁、OPS.762をマークしている。優れたコンタクト能力を持つ打撃への評価が高く、マイナー3シーズンで通算打率.285、出塁率.379、OPS.811を記録。将来的には堅実なレギュラー選手への成長を期待されている。タイガースとしては1年契約の「レンタル選手」を放出して有望株を手に入れるトレードとなった。

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