勝山市議会議員選挙2023「市立中学校の再編計画、賛成か反対か」 候補者アンケート(下)

 福井新聞社は、7月30日に告示された福井県勝山市議会議員選挙(定数14)の立候補者17人に政策アンケートを実施した。勝山市立中学校3校を1校に再編して勝山高に併設する計画について、「賛成」が7人、「どちらかといえば賛成」が4人と、計11人が計画を支持する見解を示した。残る6人のうち5人は「反対」で、1人は「その他」として計画の凍結などを訴えた。

勝山市議選17候補アンケート(下)

〈質問〉勝山市立中学校を1校に再編し、勝山高に併設させる計画について①計画の是非についての考えを②その理由は③当選した場合に計画にどう向き合うか④そのほかの子どもに関する市の政策への考えや、向き合いたい課題は

山田 安信(65)共現⑦=村岡町浄土寺 ①その他 ②賛成、反対の単純な判断では問題の原因と対策を示せない ③「凍結と再検討」の市民の声を尊重 ④トップダウンで結論を市民に押し付けるやり方をやめて「市民が自らでまちをつくる」ことを重視する

中山 光平(38)参現①=郡町1 ①反対 ②教育面を主に検討したが、まちづくり等多角的検討は不十分 ③議会と市民が対話する機会が必要 ④少子化対策ではなく、少子化対応ばかりである。明石市など少子化対策に成功した自治体があるのでそこから学ぶ姿勢が重要。このことも含め、政策はまず正しく情報と向き合う必要がある

冨士根信子(69)無現①=旭町2 ①反対 ②登下校・部活動が不便で、独自の体育館とグラウンドがないため ③市民の立場で再考を市側に訴える ④子どもや保護者など当事者の意見を聞いて政策に取り入れていくよう主張していく

竹内 和順(63)無現②=平泉寺町平泉寺 ①どちらかといえば賛成 ②勝山高への併設には賛成。通学方法等、交通の面は十分検討したい ③計画の推進に向けて市側と協議 ④子ども政策を教育委員会に一本化したが、福祉的要素の取り組みをどのようにするのか、結婚事業をどのようにするかなどの課題がある

丸山 忠男(78)無現③=本町3 ①賛成 ②中学校再編の協議開始から既に19年が経過している。待ったなし ③計画推進へより良いアイデア提供 ④雪国のことを考えて政策を進めてほしい。少ない予算であれもこれもは困難です

近藤 栄紀(67)無現②=北郷町伊知地 ①賛成 ②生徒数を適正な規模にすることで、多様な教育効果が創出される ③計画の推進に向け提案と支援 ④こども会館は早計な判断。再検討が必要。市立幼稚園、保育園の廃園はやむなし。その分私立園に力を入れるべき

森 かよ子(53)無新=本町1 ①反対 ②通学手段が不便で敷地が狭く、中学校専用の体育館などがない ③計画の凍結に向けて市側を追及 ④市立保育園、幼稚園を当分の間存続させる。こども会館の具体案を追及する

松山 信裕(64)無現④=芳野町2 ①賛成 ②感情論ではなく子どもたちの教育環境を考えることが重要 ③市民の方と協働して計画を推進 ④少子化、人口減少時代における子どもたちの教育、子育ての環境を整え、こども園の充実を図る

下牧 一郎(67)無現②=荒土町細野口 ①どちらかといえば賛成 ②市民の皆さんと問題点や不安点を一つずつ解決していく必要がある ③市側や市民の皆さんと十分協議 ④市教育会館のこども会館化については今後十分な協議が必要と考えている。市立幼稚園・保育園の廃止については少子化の影響が顕著に出てきたのである程度やむを得ないと思う

浦上 雄次(47)無新=北郷町森川 ①反対 ②多くの市民が勝山高併設案に納得していないから ③計画の見直しを提案していく ④少子高齢化、過疎化などの問題を抱える勝山市。市立保育園などの廃止は現実と照らし合わせながら慎重に考えていくべきだが、どんな政策でも進める上では必ず市民の理解や要望を聞くことが重要。人口減少に対しては新しい政策を打ち出し、勝山市の明るい未来を切り開いていくことが課題である

吉田 将克(36)無新=鹿谷町志田 ①どちらかといえば賛成 ②決定業者の案を確認し、詳細について協議したい ③実現に向けて市側と協議したい ④こども会館については不登校、ヤングケアラー、小児ホスピス等の児童生徒に対応できるよう実現させたい。市立保育園の廃止は保護者の意見をしっかり聞き入れて廃止時期を検討したい

李  江嵐(30)無新=鹿谷町志田 ①反対 ②市北部の人口増はより困難に。市全体の過疎化が加速する恐れもある ③計画の凍結と住民投票の実施 ④現在は行き当たりばったりな印象を受けます。子育て政策はもちろん、移住や定住も含めた人口増加対策委員会を設立するべきだと考えています

松本聖司郎(38)無現①=平泉寺町大矢谷 ①賛成 ②未来に向かって責任があるものをつくる意図が明確に示されている ③計画の向上に向け市側にてこ入れ ④勝山で稼いで暮らすには?を考える人材の育成、子どもたちが残りたいと思う街に

安岡 孝一(65)公現①=旭毛屋町 ①賛成 ②4~5クラスで専門教員が配置され、部活動も多彩な選択肢が可能 ③計画の推進に向けて市側を支援 ④少子化により公共の施設等を減らす場合は、現場の意見をよく聞くこと。教育環境の充実のため勝山の文教ゾーンの建設、子育ての社会化に取り組む

下道 惠子(71)無現③=荒土町北新在家 ①賛成 ②出生数減少で今後3校を維持していくのは困難と予想。今がチャンス ③計画を検討しながら推進を支援 ④出生数の減少の要因である結婚できない人、しない人への対策を考えていきたい。シングルマザー、シングルファーザーへの対策についても踏み込んでみたい

三屋 智戒(51)無新=旭町2 ①どちらかといえば賛成 ②多くの友人や先生たちとチーム勝山で頑張ってほしいから ③子どもたち目線で考えていきたい ④地域全体で子どもたちの成長を支える仕組みについても考える必要がある

帰山 寿憲(65)無現④=猪野口 ①賛成 ②勝山市の6.3・3.4制の環境保持と教育環境の充実のため ③計画の推進のため課題解決に対応 ④市教育会館のこども会館化は、まだ考えることが多いと思う。市立幼稚園は在園時の卒園までの存続は必要

敬称略。年齢は投票日現在。公=公明党、共=共産党、参=参政党、無=無所属。現=現職、新=新人。丸数字は当選回数、現住所⇒勝山市議選アンケート(上)「力を入れたい政策は?」

福井新聞社で開票速報

 福井県勝山市議会議員選挙について福井新聞社は8月6日、ホームページ「福井新聞オンライン」で開票速報を行います。

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過去の勝山の選挙・開票結果

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