ニジェールから2邦人退避 フランス支援、外国籍家族も

1日、ニジェール・ニアメーの国際空港でフランス軍用機への搭乗を待つフランス人ら(AP=共同)

 【ナイロビ共同】クーデターが起きた西アフリカ・ニジェールで1日、フランス政府の支援による同国民らの国外退避が始まった。松野博一官房長官は2日の記者会見で、邦人2人と外国籍の家族1人がフランス手配の航空機で退避したと明らかにした。1日時点で約10人の邦人がニジェールに滞在しているが、連絡は取れていると説明した。

 フランスのコロナ外相はX(旧ツイッター)への投稿で、第1陣の航空機がニジェールの首都ニアメーから262人を乗せて離陸したと書き込んだ。フランスメディアによると、同機は2日未明、パリに到着した。

 コロナ氏は1日、フランスのテレビ番組で、安全な退避のためニジェールを支配する人々と話し合ったと述べた。クーデターを起こした「祖国救済国家評議会」に協力を求めたとみられる。コロナ氏は退避希望者について、フランス国民と同国以外の欧州連合(EU)市民がそれぞれ数百人だとした。

 フランスはクーデターを非難し、追放を宣言されたバズム大統領の政権のみが正統だとの立場を維持している。

2日、フランスのパリ近郊のシャルル・ドゴール空港に到着したニジェールからの退避者(ロイター=共同)

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