台風6号、沖縄に最接近 暴風、高波など厳重警戒

台風6号の5日先予想進路(2日9時現在)

 大型で非常に強い台風6号は2日、沖縄本島に最接近し、暴風域に巻き込みながら沖縄県の久米島の南海上を進んだ。勢力を維持したまま東シナ海で速度が遅くなるため、3日以降も沖縄本島などが大荒れとなるなど、影響が長引く恐れがある。気象庁は、暴風や高潮、高波、土砂災害に厳重な警戒を呼びかけた。

 沖縄では2日、一部の住宅が倒壊する猛烈な風が吹く恐れがある。最大瞬間風速は午前、那覇市で52.5メートル、沖縄県南城市で50.6メートルを観測した。沖縄県警によると、1日夜、同県大宜味村の住宅で90歳の男性が倒壊した車庫の下敷きになり、搬送先の病院で死亡。県警は台風の強風の影響で車庫が倒れた可能性があるとみて調べている。

 台風6号は2日午前9時現在、久米島の南を時速約10キロで西北西に進んだ。中心気圧は930ヘクトパスカル。中心付近の最大風速は50メートル、最大瞬間風速は70メートル。中心の東側280キロ以内と西側220キロ以内は暴風域となっている。

台風6号の影響による風雨が強まった那覇市内=2日午前

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