オリオールズが先発補強に成功 カージナルスからフラハティ獲得

アメリカン・リーグ最高勝率で東地区首位に立ちながらも「先発投手が補強ポイント」と言われていたオリオールズが弱点補強に成功した。トレード期限最終日を迎えた日本時間8月2日、「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者が伝えたところによると、オリオールズは若手2選手とのトレードでカージナルスから先発右腕ジャック・フラハティを獲得したようだ。対価として「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングで16位のセザー・プリエトと18位のドリュー・ロムの2選手を放出したことが報じられている。

現在27歳のフラハティは2019年に11勝8敗、防御率2.75、231奪三振の好成績でサイ・ヤング賞投票4位にランクインするなど、カージナルスのエース格として活躍してきた選手。近年は故障に悩まされるシーズンが続き、満足のいく成績を残せておらず、今季はここまで20試合に先発して109回2/3を投げ、7勝6敗、防御率4.43、106奪三振を記録している。今季終了後にフラハティがFAとなるため、売り手に回ったカージナルスはフラハティのトレードを模索。1年間ローテを守った経験のある投手が少なく、先発投手の補強が急務となっていたオリオールズが獲得に成功した。

カージナルスが獲得したのは24歳の内野手プリエトと23歳の左腕ロムの2人。キューバ出身のプリエトは2022年1月に国際アマチュアFA選手として契約金65万ドルでオリオールズに入団し、今季はマイナーAA級とAAA級で合計85試合に出場して打率.349、6本塁打、49打点、7盗塁、OPS.868をマークしている。守備では一塁以外の内野3ポジションでそれぞれ20試合以上にスタメン出場するなどユーティリティ性を発揮。このままいけば近い将来にメジャー昇格を果たせそうだ。

一方のロムは2018年ドラフト4巡目でオリオールズに入団。着実にマイナーの階段を上り、2021年にはA+級とAA級の合計で11勝1敗、防御率3.18の好成績を残したこともある。今季はAAA級で19試合(うち18先発)に登板して7勝6敗、防御率5.34とやや苦戦中だが、すでにAAA級まで到達していることを考えると、メジャーデビューの日は近いと言えそうだ。今季の戦力アップを目指すオリオールズと来季の戦力になりそうな選手を求めるカージナルスの思惑が一致したトレードとなった。

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