「大雨、期待外れ」南北大東島、水不足解決せず 台風6号、雨少なく強風続く 農家「潮害が心配」(8月1日まとめ)

 【南大東・北大東】異常な少雨が続く南北大東島では、台風6号の通過に伴う降水量に「期待したほど多くなかった」という落胆の声が上がった。雨は降ったりやんだりを繰り返し、海水を含む強風が長時間続いた。サトウキビ農家は潮害を懸念している。

 気象庁によると1日午後10時までの48時間降水量は南大東島が40ミリ、北大東島は24.5ミリ。南大東島地方気象台は「台風全域で雨が降るわけではない。今回は台風の雨が弱い部分が大東島地方を通過した」と説明。同午後3時現在で今後24時間の降水量を40ミリ程度と予測した。

 南大東村でサトウキビ栽培をする大城盛明さん(65)は「雨を期待した台風ではあったが、期待外れだった。今後潮害が心配だ」と話した。同村さとうきび生産組合長の儀間勉さん(66)は「雨が降ってくれたのはよかったが、もっと欲しいところだ。やはり潮害が心配。雨が降って塩を流してくれたらいいのだが」と声を落とす。複雑な動きの台風6号について「影響で雨が降るかもしれない。今後も注意していく」と話した。

 (岩崎みどり)

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