6月の有効求人倍率1.19倍 5月ぶり前月比減 栃木労働局

 仕事を求める人1人に対し、どれだけの仕事があるかを示す栃木県内の6月の有効求人倍率は、前の月をわずかに下回り1.19倍でした。

 栃木労働局によりますと県内の6月の有効求人倍率は1.19倍となり、前の月を0.02ポイント下回りました。有効求人倍率が前の月を下回るのは今年(2023年)1月以来、5カ月ぶりです。

 主な産業の新規求人を見てみますと建設業は、前の年は大規模な建設現場作業を請け負った事業所からの求人が出され人員を補充していた関係で、前の年の同じ時期と比べて6.3%減少しました。

 一方、新型コロナウイルスが5類に移行してから初めての夏を迎え、宿泊業は大人数の宴会や観光目的などの予約が順調で18.8%の増加、医療・福祉は、継続して求人が出され11.8%増と11カ月連続して増えています。

 栃木労働局はこれらを総合的に判断して県内の雇用情勢について「一部に厳しさが残るものの持ち直しの動きが広がりつつある。今後も物価上昇などが雇用に与える影響に留意する必要がある」と上昇の基調の傾向は変わらないと分析しています。

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