「核使用に世界中が強い懸念」 準備委議長と被爆地市長ら会談

NPT再検討会議に向けた第1回準備委員会のビーナネン議長(左)と会談する広島市の松井一実市長(右)と長崎市の鈴木史朗市長=1日、ウィーン(共同)

 【ウィーン共同】被爆地・広島市の松井一実、長崎市の鈴木史朗両市長は1日、訪問先のオーストリアの首都ウィーンで、2026年の核拡散防止条約(NPT)再検討会議に向けた第1回準備委員会のビーナネン議長と会談した。鈴木氏は、ロシアがウクライナに侵攻する中、核兵器の使用について「強い懸念を世界中が持っている」などと述べ、核軍縮のための建設的な議論を求めた。

 松井氏は「核兵器そのものをなくすことが平和への道だ」と訴えた。

 ビーナネン氏は、広島と長崎両市長の意見は「特別な効果」があり「(両市長の)平和のメッセージはとても重要で、準備委に参加する全ての代表団が確実に聴くはずだ」とした。

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