ナンバープレート窃盗に「秘密兵器」穴ふさぐ防犯ねじを無料取り付け

ナンバープレート盗難に注意を呼びかけ、防止用のねじを取り付ける八幡署の活動(八幡市八幡)

 京都府八幡市内で7月中旬、自動車のナンバープレートの盗難が連続発生した。京都府警八幡署は市民に警戒を呼びかけるため、希望者のナンバープレートに盗難防止のねじを無料で取り付ける活動を行った。

 八幡署によると、八幡市八幡、男山地区にある屋外駐車場計約5カ所で、20台近くが被害に遭った。被害申告の状況から7月14~16日にかけて盗まれたとみられる。犯罪に使う車両に取り付けるなど二次的な悪用を目的とした同一犯によるものとみて捜査している。連続発生は同署管内では、ここ数年なく、同じ期間に府内で同様の被害がなかった。

 市民の防犯意識を改めて高めようと、活動は市内の商業施設の駐車場で行った。署員は来店客に声をかけ、連続盗難があったことを説明した。ねじ穴をふさぐ専用のねじを、府自動車整備振興会(京都市伏見区)の職員2人が手早く取り付けていった。

 八幡市男山の女性(74)は「過去にバイクのナンバープレートが盗まれたことがあった。犯罪に悪用されるのは怖い。取り付けてもらい安心です」と話していた。

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