仁王像の腕折れる、愛知の寺 さい銭狙いか

左腕が折れた長光寺の仁王像=2日午前、愛知県稲沢市

 愛知県稲沢市の長光寺で、市指定文化財の楼門の柵が倒され、内側にある木造の仁王像の左腕が折れていたことが2日、寺などへの取材で分かった。仁王像の足元のさい銭がなくなっており、何者かがさい銭を狙った際に像が壊れたとみて、稲沢署が窃盗容疑で調べている。

 寺によると、5月に柵が倒され、2体一組の仁王像の1体の左腕が折れているのに気付いた。付近にさい銭箱はないが、参拝客が日常的に足元にさい銭を置いていた。寺は7月、署に被害届を提出した。

 長光寺は「六角堂」の通称で知られ、国指定重要文化財の地蔵堂や地蔵菩薩立像がある。

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