4つのモードで構成された、新機構の水面系ビッグベイト誕生!

バス釣りハイシーズン突入。みんないい釣りしてるかい? 水面でのエキサイティングな釣りが最も盛り上がるこの季節。闇雲に水面でルアーを泳がせるのではなく、水面で釣るにはどうすればいいのかを考えながら楽しむトップウォーター、最高にハイになれる瞬間を共有するぜ!

●文:ルアマガプラス編集部

― 松本光弘

まつもと・みつひろ
トップウォーター専門バスブランド『痴虫』の代表。いわゆる楽しむための小型トップウォーターから、ビッグバスに狙いを定めたビッグベイトトップウォータープラグなど、水面ルアーにおいての天才ビルダー。トーナメントシーンでは、幾度となくウイニングルアーを産出

新機構の水面系ビッグベイト誕生

松本氏のボックスから飛び出してきたのは新型トップウォータービッグベイト。その名も『牛ネズミ』。こちらの7月中旬発売予定の新製品を最速で公開させていただくことに。

痴虫 牛ネズミ

このルアーには多くのギミックが隠されていた。脱着可能なリップの有無で、アクションモードが異なり、付属されている2種類のテールを使い分けることで、そのアクションがさらに変化するという。大まかに分けると4つのモードで構成されているそうだ。

1つ目は、リップ装着状態のラットテール。こちらが標準的なモードとなる。数年ほど前に流行したラット系ルアーのように、水面をクランキングしラットテールが左右に艶かしく動く。特徴的なのは、そのテールの長さ。長さゆへのテールの艶かしさは他のそれとは決定的に異なる。

2つ目は、リップレスでのラットテール。クランキングとは違い、水面をスケーティングしつつも、テールが水を掴み美しくターンを決める。連続ターンではテールがワッキーリグのようにふわりと動き、魚を誘える仕様。

3つ目は、リップ装着状態のシャッドテール。ただ巻きでピリピリと動くシャッドテールとクランキングが相まって、水面で逃げ惑う小魚に突っ込むフィッシュイーターようなイメージで動かせる。

4つ目は、リップレスのシャッドテール。ラットテールと比べ、細かなターンが可能。また、ただ巻きでは、微細な飛沫を飛ばしながらグラビンバズのように水面を弱々しく泳がせることができる。

これらのモードで強弱を付けつつ、変化の激しいアフターバスを攻略する。

可変テールとリップ

牛ネズミにリップを装着し、さらにラットテールをセットした状態では、ムチを叩くように左右へ水を攪拌する。アフターから回復しきった個体へ広範囲にアピールし誘うことが可能。これらの強いアクションに反応できない個体と対峙する場合は、シャッドテールに変更。水の攪拌をやや抑え、ナチュラルにクランキングする。また、シャッドテールが立てる水しぶきは、小魚が追われている時に出る飛沫を演出。また、リップを外した、リップレスシャッドテールモードでは、移動距離を抑えたテーブルターンが可能に。魚が好むルアーの強弱にアジャストできるように設計されている。

可変型トップウォータービッグベイト登場!!

― 4つのモードで飛び出せ脳汁っ!! ひでぶっ!!

牛ネズミ

LENGTH:170-320mm
WEIGHT:58gくらい

痴虫 牛ネズミ

スプリットリングを噛ませてトレブルフックにもチェンジ可能。初期状態は、カバーに絡めて使えるように、ダブルフックが装着されている。トレブルセッティングにする場合は、フロント#1/0、リア#1が推奨

パッケージにはロングリップしか付属されないが、ショートリップの開発も進んでいた。ロングリップとはニュアンスの違う動きに変わるので、発売したら試してみるべし。

RAT TAIL ラットテールモード

― リップ装着でただ巻き

ただ巻きで使うと、大きくテールを左右に大きく振りながら、ドリルロールのような動き。目で見ても分かる水の攪拌力は、当然アピールも強い。広域から魚を引っ張る、もしくはバスの本気食いを誘いたい時にはコレ

― リップレスで首振り

スーッと水面をスケーティングし、適度にテールでブレーキが掛かるため、美しい弧を描くようにターンを決められる。大きく動きを見せて広域をサーチしつつ、ナチュラルアピール。強いルアーを嫌がるバスにはこのモード

SHAD TAIL シャッドテールモード

― リップ装着でただ巻き

ただ巻きでは、ロールが強めのサーフェスクランクのような動きが出せる。スロー巻きでも、水押しは強いが嫌な強さではない点が秀逸。テールから細かい飛沫を飛ばし、ポコポコというサウンドが一体となって誘う仕様

― リップ装着でただ巻き

テールを正規の向きで付けるモードだとボディを左右にスイングさせながら泳ぐ。テールを上下反転して装着すると、I字のように真っ直ぐ引くことが可能だ。

― リップレスで首振り

耳の窪みでポップ音を出しながら、移動距離の少ない首振りができるため、アフターで回復しきらないバスもネチネチ狙うことができるモード。回復しきらないバスであれば、小さいプラグが有利だが、大物狙いならコレ

痴虫 牛ネズミ


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