関西フィル、欧州公演へCF 50周年、コロナや円安受け

関西フィルハーモニー管弦楽団の団員ら=2021年12月、大阪府門真市((C)HIKAWA)

 関西フィルハーモニー管弦楽団(大阪府門真市)は10月、創立50周年を記念して欧州公演を行う。2021年度だった予定を新型コロナウイルス禍で延期していたが、情勢が落ち着き決行することになった。ところが問題が発生。ロシアによるウクライナ侵攻の影響で航空運賃が高騰、急激な円安も重なり当初の予算を大幅にオーバー。8月1日からクラウドファンディング(CF)で寄付を募り始めた。

 目標額は500万円。楽団ホームページから参加できる。返礼品の目玉は主催演奏会のゲネプロ(最終リハーサル)見学だ。首席指揮者藤岡幸夫さんとユーチューバーとしても人気のピアニスト角野隼斗さんの共演、バイオリニスト・指揮者として世界的に活躍する音楽監督オーギュスタン・デュメイさんと人気ピアニスト児玉桃さんの共演などが用意されている。

 欧州公演は10月12~14日の3日間。ベルギー・ヘント、フランス・パリ、ドイツ・フランクフルトで行う。浜橋元・専務理事は「本場で刺激を得て次の50年に向けた成長の足掛かりにしたい」と話している。

© 一般社団法人共同通信社