新生児の検査ミス、和解し謝罪 名古屋市立大病院

 出産直後の女児が脳性まひになったのは、名古屋市立大学病院の検査にミスがあったためだとして、女児と両親が病院に賠償を求め名古屋簡裁に申し立てた調停が2日までに成立した。病院への取材で分かった。病院が和解金を支払うなどの内容。金額は明らかにしていない。

 病院によると、女児が生まれた2011年、脳性まひなどの要因となる血液中の物質「ビリルビン」の数値を測定。メーカー指定と異なる採血器具を使い、低い数値の結果が出た。その後、脳性まひなどの後遺症が生じた。女児側は検査ミスで治療の開始が遅れたとして21年10月、調停を申し立てた。

 調停条項には、病院側の謝罪も盛り込まれたという。

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