石田ゆり子が朝ドラ初出演、伊藤沙莉がヒロインの来春朝ドラ

女優・伊藤沙莉がヒロインを務める2024年前期の連続テレビ小説『虎に翼』(NHK)。その主人公・猪爪寅子(ともこ)の家族らを演じるキャストが発表された。

連続テレビ小説『虎に翼』でヒロインの両親役を演じる石田ゆり子(左)と岡部たかし

日本初の女性弁護士・三淵嘉子(みぶちよしこ)さんをモデルに、後に裁判官となる寅子とその仲間たちが道なき道を切り開いて、人々を救っていく同作。寅子の両親には、朝ドラ初出演となる石田ゆり子と5本目の出演の岡部たかしが担う。

母・はるを演じる石田は、「力強く、猪突猛進で本当に魅力的な寅子を演じる伊藤沙莉さんの間近にいられる喜びを今からひしひしと感じております。寅子に負けず劣らず私の演じるはるさんもかなり強くて面白いキャラクターなので、今から演じる日が楽しみでなりません」とコメント。

父・直言(なおこと)役の岡部は、「猪爪直言役を仰せつかり身が引き締まる思いでございます。精一杯精進致す所存でございます。主人公の父親を演じさせていただくこととなるとこれくらいご挨拶がお固くなるものですね。毎日のご視聴、憚りながらもお願い申し上げます」と身を引き締めている。

また寅子の兄役は、朝ドラ『まんぷく』で画家の弟子を演じた上川周作が、その婚約者役には朝ドラ『おかえりモネ』で気象予報士を演じた森田望智がキャスティング。寅子演じる伊藤を支える。

制作統括の尾崎裕和さんは、「やすらぎの場所でありながら、時には緊張の場所にもなり得る『家』。家庭裁判所に携わっていく寅子にとって、そんな表裏一体の『家』と向き合うことが、公私に渡って生涯のテーマとなります」と説明。

続けて、「その寅子の原点となる猪爪家。寅子を形作っていくひとつ屋根の下で暮らす人々を素晴らしいキャストのみなさんに演じていただけることになりました。寅子と彼女彼らの織りなす『家』がどう変化していくか『虎に翼』ならではのホームドラマをお楽しみください」と話している。

同作は、日本初の女性専門の法律学校を卒業し、戦争を乗り越えて裁判官になる女性をヒロインに、政治でも経済でも解決できない、追いつめられた人々の半径5メートルの世界を見つめ、その苦境から救うため情熱をもって向き合う物語。2024年春の放送で、2023年秋にクランクインを予定している。

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