受け子「はしご」か…容疑の34歳男を再逮捕 7月、ふじみ野で2件 「弁護士来るまで話さない」認否を留保

東入間署=埼玉県ふじみ野市うれし野

 手渡し詐欺未遂容疑で現行犯逮捕した男が別の手渡し詐欺事件の受け子をしていたとして、埼玉県警東入間署は1日、詐欺容疑で、さいたま市見沼区小深作、無職の男(34)を再逮捕した。認否について、男は「弁護士が来るまで話さない」と留保している。

 再逮捕容疑は、氏名不詳者と共謀し、7月11日午前9時半ごろから数回にわたり、ふじみ野市の無職女性(78)方に県内で別居する長男の名前を名乗り「交通事故の示談金として現金が必要」などと電話。同日午前11時45分ごろ、女性方近くの月決め駐車場で、現金200万円をだまし取った疑い。

 同署によると、同日午前9時15分ごろから、同市の無職男性(72)方に息子を装った男から「財布などを駅のトイレに落とした」などと電話があった。男性が同署に相談したことから詐欺と分かり、同日午後1時35分ごろ、男性方近くで、現金を取りに来た男を警戒していた警察官らが発見し、詐欺未遂容疑で現行犯逮捕した。

 既遂事件の被害者の届け出を受け、同署で捜査したところ、犯行時間帯の現場周辺の防犯カメラに男が映っていたことなどから、男の犯行と断定した。

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