ガソリン15年ぶり高値 平均176円70銭、補助縮小で

ガソリンスタンドの価格表示。レギュラーガソリンが1リットル当たり180円と表示されていた=2日午後、東京都内

 経済産業省が2日発表した7月31日時点のレギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均小売価格は、前週調査から1円90銭高い176円70銭だった。値上がりは11週連続で、2008年8月以来約15年ぶりの高値。政府が価格抑制のための補助を段階的に縮小していることが響いた。補助が予定通り9月末に終了すれば家計負担が一段と増すことが見込まれることから、延長を求める声が強まりそうだ。

 サウジアラビアなど主要産油国が追加減産により、原油相場の下支えに動いていることも影響した。ロシアがウクライナに侵攻し、原油相場が上昇した昨年以降の最高値である175円20銭も上回った。調査した石油情報センターの担当者は、原油相場上昇の影響で「来週も値上がりを予想する」と述べた。

 今年7月31日時点の都道府県別のレギュラーガソリンは、46都道府県で値上がりし、佐賀県のみ値下がりした。最も高いのは長野県の186円40銭で、山形県の183円90銭が続いた。岩手県が171円90銭で最も安かった。

東京都内のガソリンスタンド

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