バルサ&シティがベルギー代表FWドクに関心か?

[写真:Getty Images]

バルセロナとマンチェスター・シティが、スタッド・レンヌのベルギー代表FWジェレミー・ドク(21)への関心を強めているようだ。

先日にアルジェリア代表FWリヤド・マフレズがサウジアラビアのアル・アハリへ旅立ったシティは、元々手薄なウイングプレーヤーの獲得が急務に。先日にはクリスタル・パレスのU-21フランス代表MFマイケル・オリーズへの関心も伝えられた。

移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、シティはそのウイングの候補としてドクに興味を示しているという。現時点では選手サイドと交渉をスタートしているが、クラブ間での具体的な交渉は行われていないという。

また、ベルギー人ジャーナリストのサシャ・タヴォリエリ氏は、ドクに対してバルセロナも関心を示していると報じている。

バルセロナではフランス代表FWウスマーヌ・デンベレのパリ・サンジェルマン行きが迫っており、後釜としてドクをリストアップしている模様だ。

ただ、バルセロナはデンベレの売却益を優先度が高い右サイドバックの補強に活用する見込みで、マンチェスター・シティのポルトガル代表DFジョアン・カンセロの獲得に動いている模様。そのため、レンヌが5000万ユーロ(約78億4000万円)程度に評価するベルギー代表FWは、割高かもしれない。

アンデルレヒトの下部組織出身で、2018年に16歳でファーストチームデビューを飾ったドク。2020年10月にはレンヌへ完全移籍し、ここまで公式戦90試合に出場している。加入後2年間は新天地への適応や負傷に悩まされたが、昨シーズンは負傷が癒えた後半戦に本領を発揮し、公式戦35試合7ゴール4アシストと上々の結果を残した。

左ウイングやセカンドトップとしてもプレー可能だが、順足の右ウイングの印象が強く、爆発的なスピードと繊細なボールタッチを武器にスペースだけでなく密集地帯においても個人で局面を打開できる。これまでのキャリアを通じて、ゴールやアシストという数字面での貢献が大きな課題となっているが、昨シーズン終盤にゴールを奪う感覚を掴んでおり、さらなる覚醒が期待されるところだ。

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