チャビ監督がデンベレのPSG移籍決定を明言「残念」「PSGの提案は手に負えないもの」

[写真:Getty Images]

バルセロナのチャビ・エルナンデス監督がフランス代表FWウスマーヌ・デンベレ(26)のパリ・サンジェルマン(PSG)移籍について言及した。スペイン『マルカ』が伝えている。

バルセロナの主力ウイングとして今シーズンも活躍が期待されていたデンベレだが、突如PSG移籍の可能性が浮上。5000万ユーロ(約78億4000万円)の契約解除条項は有効期限が7月いっぱいまでと目されていたが、バルセロナとデンベレの間で話がついているようで、移籍金5000万ユーロでのPSG移籍が実現へと向かっている。

そんな状況の中、バルセロナは現地時間1日にミランと対戦。デンベレはベンチ入りこそしたものの出場機会は与えられず、チームはスペイン代表FWアンス・ファティの決勝ゴールにより1-0の勝利をあげた。

この試合後に記者会見に臨んだチャビ監督はデンベレのPSG行きについても言及。舞台裏や自らの心境を明かした。

「残念だ。PSGの提案には勝てなかった。私は彼を守ろうとしたが、彼はすでにナセル(・アル・ケライフィ会長)とルイス・エンリケ(監督)と話したと言い、後戻りはできないと言った。それが市場の原理だ。彼ら(PSG)の提案は我々の手には負えないものだ… 今は太刀打ちできない。残念なことだ。彼の幸運を祈っている」

「シンプルなことだ。彼はPSGからの提案を携えて私のところにきた。退団したいと考えていて、ルイス・エンリケとナセルとも話し、我々が太刀打ちできない提案を持っているという。我々は彼に理由を尋ねたが、彼はどう答えたらいいかわからなかった。私は個人的な理由だと思っている。がっかりしたか? 当然だ。重要なのはそれがはっきりしていたことだ。彼の幸運を祈っているよ」

「私は全てを知っていた。どんな契約条項が存在するのかまで全て。私は彼と連絡を取り合っていた。ツアー中、ずっとだ。(移籍の)可能性があることはわかっていた。彼がとても幸せそうなのは見ていたから、期待はしていなかった。それが移籍市場だ。バルサにいたくない選手は手放すしかない」

チャビ監督はデンベレの抜ける穴をさらなる補強で埋めることを示唆。その一方で、現有戦力への期待も語った。

「野心的でなければならないし、強化しなければならないと思う。たとえ彼が残っていたとしてもね。マテウ(・アレマニー/フットボール・ディレクター)に(こうして)プレスルームからメッセージを送っているわけではないよ。彼はそのことを理解している。ヨーロッパで戦うためには強化が必要だ」

「ラミン(・ヤマル)は私たちを助けてくれると思う。ハファ(ハフィーニャ)にとっては本来のポジションだ。フェラン(・トーレス)もあそこでプレーできる。それから、とにかく補強が必要だと思う」

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