診療報酬の改定時期、6月に変更 医療機関の準備期間を長く

 厚生労働省は2日、医療サービスの対価である診療報酬の改定時期について、2024年度以降は従来の4月から6月に変更することを中央社会保険医療協議会(中医協、厚労相の諮問機関)に提案し、了承を得た。改定内容は2月に決まるため、医療機関などが対応しやすいよう準備期間を長くする。

 政府は、医療の進歩や社会経済情勢に対応するため原則2年に1度、診療報酬を見直している。年末の予算編成過程で診療報酬の改定率を決定し、翌年2月に個別の医療サービスの値段を決めている。

 4月改定では、医療機関や薬局、システム改修業者は短期間で準備する必要があり、負担が大きいため、改善を求める声が上がっていた。

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