チュニジア初の女性首相が解任 後任に中央銀行出身者

 【カイロ共同】チュニジアのサイード大統領は1日、ブーデン首相を解任し、後任に中央銀行幹部だったアハメド・ハシャニ氏を指名した。ハシャニ氏は1日夜、就任を宣誓した。国営TAP通信が2日伝えた。ブーデン氏は2021年にチュニジア初の女性首相として就任していた。

 チュニジアは11年の中東民主化運動「アラブの春」の唯一の成功例と言われたが、19年に大統領に就任したサイード氏が自身の権限強化を大きく進めた。経済の悪化も続いている。サイード氏は「われわれは巨大な課題に立ち向かわなければいけない」と語った。

 ハシャニ氏は国民にはほとんど知られておらず、政治的手腕は未知数。

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