建設機械販売などを手掛ける(株)クロナス[東京]が破産

(株)クロナスは8月2日、東京地裁に破産を申請した。申請代理人は渋谷和洋弁護士(N&S法律知財事務所、千代田区六番町3-1)。

負債総額は債権者56名に対し約30億円。

建設機械・輸送機器等の産業機械の販売とレンタル・リース業を主業としていた。また、中古機械の買取りや中古機械の海外への輸出事業等も展開し、大手の建機販売会社などを得意先に抱え、2022年6月期は売上高23億6080万円をあげていた。

しかし、従来から自己資本は乏しく借入負担が重荷となっていた。また、新型コロナウイルス感染拡大により取引環境が悪化。恒常的に資金需要が発生し、余裕のない繰り回しが続いていたなか、2023年7月に予定していた大口の取引契約がキャンセルとなり、資金繰りがひっ迫。事業継続を断念し、今回の措置となった。

また、関連の(株)クロナス九州(福岡県福岡市中央区)も破産申請の準備に入っている。

※(株)クロナス(TSR企業コード:300184131、法人番号:5011101066635、中央区京橋1-6-12、設立2013(平成25)年5月、資本金1000万円)

※クロナス九州(株)(TSR企業コード:023896124、法人番号:9010001181391、福岡県福岡市中央区清川2-13-34、設立2017(平成29)年2月)

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