高浜1号機で発送電開始 関電、国内最古の原発

中央制御室でタッチパネルを操作し、高浜原発1号機の発送電を開始する運転員=2日午後、福井県高浜町(関西電力提供)

 関西電力は2日、高浜原発1号機(福井県高浜町)で発電と送電を始めた。調整運転で出力を徐々に上げて5日にフル稼働、最終の検査を経て、28日に営業運転を開始する予定。営業運転開始から48年が経過し、国内で最も古い。

 中央制御室では運転員が2日午後3時、タッチパネルを操作し、発電機と送電網を接続した。大型表示パネルの出力表示は「0.0%」から徐々に上昇した。

 野瀬豊・高浜町長は「大過なく送電に入った。40年を超えた発電所だが、順調にさまざまな課題をクリアして再稼働できたのは良かった」と話した。

 関電は、7月28日に1号機の原子炉を起動、12年ぶりに稼働させた。

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