盗塁の練習で滑り込んだ10歳の男子児童が大けが 公園の地面に埋まっていたくぎが刺さる ベースを置く目印に打ち込まれていた可能性 愛知・西尾市

ことし4月、愛知県西尾市の公園でソフトボールの練習をしていた児童に、地面から突き出たくぎが刺さり、大けがをしていたことがわかりました。

西尾市によりますと、ことし4月8日に市のコミュニティ公園の多目的広場で、地元のソフトボールチームが練習をしていた際、盗塁の練習で二塁に滑り込んだ小学4年生の男子児童(10)に、地面に埋まっていたくぎが刺さったということです。

男子児童は左膝の下が8センチ以上裂け、10針縫う大けがをしました。

2日後に連絡を受けた市が二塁ベース付近を調べたところ、長さ10センチほどのくぎ4本と22センチほどのくぎ1本が見つかりました。

(西尾市役所 スポーツ振興課 神谷法子さん)
「(その後)金属探知機も使って内野を中心に外野の近くまでは調べた。一塁と三塁の付近からも14本のくぎが出てきました」

市によりますと、くぎの先端に紐がついていることからベースを置く目印で打ち込まれていて、滑り込みの練習を繰り返していたところ、地面が削られてくぎがでてきたとみられるということです。

いつ誰がくぎを打ち込んだのかはわかっておらず、市はチラシを配布するなど利用者に向け注意喚起をしています。

こうした事故は他にも。

こちらは東京都杉並区の小学校で行われた調査です。

杉並区では、ことし4月に小学校での体育の授業中、転倒した児童が地面から飛び出していたくぎにひざをぶつけ大けがをしました。

杉並区が区内の64の小中学校の校庭を調査したところ、くぎなどの金属片が1万4887個見つかりました。

西尾市は杉並区での事故を受け、ことし5月に市内35の小中学校などの校庭を点検。

今のところ、くぎなどは見つかっていないということです。

一方、男の子がけがをしたグラウンドとは別の、西尾市が管理するグラウンドにもくぎが打ち込まれていると見られる目印が約20か所ありました。

市に確認すると…。

(西尾市役所 スポーツ振興課 神谷法子さん)
「把握していないですね。誰がやったのかも、ちょっとわからないですね」

西尾市のスポーツ振興課は管理する市内の23のグラウンドで、月に1回程度目視で確認はしていますが、事故が起きたグラウンド以外では土の中の調査は行っておらず、今後、調べる方針です。

市民は…。

(西尾市民)
「私も子どもが少年野球をやっていたので怖いですよね」
「ちゃんと管理していないということですよね。(管理者が)当たり前のことができていない。いい加減かな、調べる方が」

市のスポーツ振興課は「どうしてもという時以外は釘を打たないでほしい。やむを得ず打ち込んだ場合必ず元に戻してほしい」としています。

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