タイ、タクシン派新連立へ 第1党外し親軍派と検討

バンコクのタイ貢献党本部で取材に応じるセター氏(中央)=5月(共同)

 【バンコク共同】5月のタイ下院総選挙で第2党となったタクシン元首相派「タイ貢献党」は2日、親軍勢力からの政権交代を目指してきた第1党の革新系「前進党」との連立を解消し、新たな連立で政権樹立を目指すと発表した。軍任命の保守派議員らが王室改革を掲げる前進党を含む連立に協力しない姿勢を崩さず、貢献党は圧力に屈した形だ。

 貢献党は4日にも行われるやり直し首相指名選で、不動産開発大手の元最高経営責任者セター氏を擁立することも明らかにした。党関係者によると、親軍派「国民国家の力党」などとの連立を検討している。

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