Jリーガーが農業を頑張る!農業に取り組む東北のJリーグクラブ3チームを紹介!

地域密着、地域貢献をモットーとする各Jリーグクラブは、これまでサッカーの枠を超えて地域のために活動してきた。

その中でも農業に力を入れるクラブが存在する。選手たちが農業に従事して、クラブオリジナルブランド商品として世に送り出した事例もある。

日本有数の農業が盛んな地域である東北のJリーグクラブは、どう地域に貢献しているのか。

そこで今回は農業に取り組む東北のJリーグクラブ3チームを紹介する。

モンテディオ山形の棚田米

日本の棚田百選「大蕨の棚田」は高齢化の進展や担い手不足などにより、継続的な耕作活動が困難な状況になりつつあった。そのため2010年からモンテディオ山形は大蕨棚田の再生と大蕨地区の元気回復を目的に、2010年から選手、監督らが棚田米の田植えや収穫に参加し始めた。

今年で13年目となるこの取り組みは、「モンテ棚田米」として販売するようになった。

標高約400mの「大蕨の棚田」で、丘陵から湧き出る水を使い、刈り取った稲を杭掛けの天日干しする昔ながらの農法で丹精込めて育てあげたお米は、炊きあがったときの光沢の良さ、粒がしっかりとして歯応えのあるさっぱりとした食感で美味だ。

是非山形に訪れた際はご賞味してほしい。

ヴァンラーレ八戸のにんにく

ヴァンラーレ八戸もホームタウン活動の一環で、青森の特産品であるにんにくの栽培に力を入れている。

選手たちもにんにく栽培に取り組むこの活動で、「俺たちのスタミナヴァンたれにんにくマシマシ」(400ミリグラム)が高い評判を得ている。

このにんにくタレは、焼き肉のタレや唐揚げの下味、チャーハンや中華料理の味付けにも使える万能タレだ。

クラブが育てて収穫したにんにくを100%使用しており、にんにくの風味が食欲をそそる。

ヴァンラーレオフィシャルオンラインショップから3本セット(税込み1200円、送料別)で購入できる。

福島ユナイテッド農業部

今月1日に福島ユナイテッドはX(旧Twitter)で助けを求めた。

選手たちが農業に従事する福島ユナイテッド農業部が育てた桃が例年を上回る収穫量となり、フードロス削減のため購入を呼びかけた。

投稿後すぐに話題となり、300人以上から注文が殺到する形で桃は売り切れた。

この活動は2011年3月の東日本大震災に伴う原発事故の影響による風評により、福島県の農水産業は大きな経済的損失を受けた。そのためチームは、2014年から県内の農家とコラボという形で、選手やスタッフが生育するりんごの生育から農業部の活動が始まった。

今回の呼びかけにより桃が短時間で売り切れたことで、福島の農業に明るいニュースを届けてくれた。

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日本全土で農業に力を入れるクラブチームは多い。サッカーの枠を超えた地域活性、貢献によりクラブと所在地の絆はより強い結束になるだろう。

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