朝乃山が巡業休場 金沢、富山で復帰目指す

 大相撲で元大関の幕内朝乃山(高砂部屋、富山市出身)が2日、東京都立川市での夏巡業を休場した。夏巡業は先月29日の豊田場所、30日の沼津場所に参加していた。関係者によると、今月25~27日に地元富山と金沢で予定されている巡業での復帰を望んでいる。

 日本相撲協会の発表では、朝乃山は「左上腕二頭筋部分断裂で約3週間の休養を要する」と診断された。名古屋場所で途中休場した時と同じ部分で、巡業先でもまだ痛みが残っていたため、途中休場で早期回復を目指すことになった。

 今年の夏巡業は約1カ月で関東、北海道、東北、北陸など18カ所で実施。25日は黒部市、26日は金沢市総合体育館で金沢場所(北國新聞社主催)、27日は氷見市ふれあいスポーツセンターで氷見場所(富山新聞社、北國新聞社主催)が行われる。

 金沢場所には再入幕確実の輝(高田川部屋、七尾市出身、金沢市西南部中OB)、新十両の大の里(二所ノ関部屋、津幡町出身)が参加する見込み。遠藤(追手風部屋、穴水町出身、金沢学院大附高OB)は休場中だが、金沢場所参加の可能性を残している。

 2日はカザフスタン出身の幕内金峰山も「頸椎(けいつい)捻挫で30日間の安静、加療を要する」との診断で巡業を休むことが決まった。

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