金沢市は2日までに、同市磯部町に整備している市民サッカー場「金沢スタジアム」の指定管理者候補として、J2・ツエーゲン金沢を運営する石川ツエーゲン、ケィ・シィ・エス、同市スポーツ事業団で構成する共同事業体を選定した。年代別日本代表の大会誘致や、視覚障害者らによる「ブラインドサッカー」の公式戦開催などの提案が評価された。10月の業務開始を予定する。
金沢スタジアムは、2024年シーズンからツエーゲン金沢の本拠地となる。市は新たなスポーツ交流拠点として質の高いサービスを提供するために指定管理者を募集し、応募したのは1団体だった。
共同事業体からは子ども向けイベントやパブリックビューイング開催のほか、地域住民、周辺商業施設との連携に対する提案があった。事故を防止するための雑踏対策を行うなど、近隣の生活環境を確保する対応策にも取り組む。
指定管理の期間は10月1日から2026年3月末まで。市は市議会9月定例会に指定管理者に関する議案を提出する。
スタジアムは金沢城北市民運動公園内で移転、新築され、来年2月に供用を始める。収容人数は約1万人(1万5千人規模に拡張可能)で、整備費は約82億円。スタンド最前列からピッチまでの距離が7~9メートルと近く、選手のプレーが臨場感たっぷりに観戦できるのが特徴となっている。