トランプ氏、厳しい判決も 担当判事、議会襲撃を批判

タニヤ・チュトカン連邦地裁判事(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】2020年米大統領選での敗北を覆そうと支持者をあおり、21年1月の議会襲撃事件を引き起こしたとして起訴された共和党のトランプ前大統領(77)の裁判について、米メディアは2日、タニヤ・チュトカン連邦地裁判事が担当すると報じた。議会襲撃事件に批判的な立場で知られ、厳しい判決も予想される。

 チュトカン判事は無作為に割り当てられた。前大統領は3日にワシントンの連邦地裁に出廷する。この日は別の判事が対応する。スミス特別検察官は「迅速な裁判」を求めるとしている。

 起訴状は、21年1月6日の議会での選挙結果認定手続きが迫る中、前大統領が上院議長を兼務していたペンス副大統領に手続きを阻止するよう圧力をかけ続けたと指摘。だがペンス氏は従わず、前大統領は「おまえは正直すぎる」と言って不快感をあらわにしたとされる。

 ペンス氏自身が捜査に協力してやりとりの詳細を証言したとみられ、裁判でも焦点となりそうだ。

 チュトカン氏は、民主党のオバマ元大統領が14年にワシントンの連邦地裁判事に指名した。

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