【ワシントン共同】イエレン米財務長官は2日の演説で、格付け会社フィッチによる米国債の格付け引き下げを「米経済の力強さに照らして不可解だ。決定に強く反対する」と批判した。フィッチの決定は「古いデータに基づいている」と評し、米国債は「世界有数の安全で流動性のある資産だ」と訴えた。
フィッチは1日、米長期国債の格付けを最上位の「トリプルA」から「ダブルAプラス」に1段階引き下げたと発表。今後の財政悪化や、債務上限を巡って与野党の対立が繰り返されていることなどを理由に挙げた。
イエレン氏は堅調な雇用情勢などを例示して「より長期的に見て米国は引き続き世界最大の経済大国」などと主張。