がん克服のヘンドリックス 今度はトミー・ジョン手術で長期離脱

日本時間8月3日、ホワイトソックスはリアム・ヘンドリックスがトミー・ジョン手術を受けたことを発表した。今年1月に非ホジキンリンパ腫との闘病を公表し、4月に治療を完了して5月にメジャー復帰を果たしたヘンドリックスだったが、6月に右肘の炎症で故障者リスト入り。今度はトミー・ジョン手術による長期離脱を強いられることになってしまった。球団は回復に要する期間を「およそ12~14ヶ月」と発表。スムーズに回復したとしても来季の大部分を欠場することがほぼ確実となった。

現在34歳のヘンドリックスはアスレチックス時代の2019年にブレイクし、2021年から3年5400万ドル+オプション1年の契約でホワイトソックスに加入。2021年にリーグ最多の38セーブを記録するなどリーグを代表するリリーバーとして活躍し、2019年から2022年まで3年連続でオールスター・ゲームに選出された(2020年は短縮シーズンの影響で開催なし)。また、2020年と2021年にア・リーグの最優秀リリーバーに贈られるマリアーノ・リベラ賞を受賞し、「オールMLB」の表彰でも2019年はセカンドチーム、2020年と2021年はファーストチームに選出されている。

がんを克服して戦列復帰した今季は、調整不足の影響もあったのか、5試合に登板して2勝0敗1セーブ、防御率5.40、5イニングでわずか3奪三振と不本意なパフォーマンス。戦列復帰から2週間も経たないうちに右肘を痛めて故障者リスト入りすることになり、結局トミー・ジョン手術を受けて来季までの長期離脱を強いられることになってしまった。

なお、ホワイトソックスとヘンドリックスの契約は、来季の球団オプションの年俸とバイアウトが同額(1500万ドル)という特殊な形になっており、ホワイトソックスはオプションを行使しても破棄してもヘンドリックスに1500万ドルを支払うことになる。ただし、オプション破棄の場合は2024年から2033年まで150万ドルずつの10回払いに。ヘンドリックスが来季の大部分を欠場するのはほぼ確実だが、ホワイトソックスが球団オプションについてどんな決断を下すか注目される。

The post がん克服のヘンドリックス 今度はトミー・ジョン手術で長期離脱 first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.