佐賀城本丸歴史館19年 カノン砲、節目の祝砲

佐賀城本丸歴史館の開館19周年を祝うカノン砲の祝砲=佐賀市の同館

 佐賀市の佐賀城本丸歴史館(七田忠昭館長)は開館19周年となった1日、カノン砲の祝砲で記念日を祝った。鯱の門付近に置かれたカノン砲(複製)が5発を放ち、迫力満点のごう音が響いた。

 「3、2、1」のかけ声に合わせ、来場者の中から選ばれた子ども5人が順番に「撃て!」と采配を振った。着火したカノン砲は火と煙を勢いよく噴き、見物客は体をのけ反ったり、声を上げたりしていた。

 大砲の発砲を初めて間近で見たという佐賀市の男性(61)は「想像以上に音と迫力がすごく、思わず声が出た」と笑顔を見せた。七田館長(71)は「毎年のけじめの日で、気持ちも新たになった。今日のようなイベントを通して、佐賀を誇りに思ってもらえたら」と話した。(松尾綺子)

 

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