松岡茉優 親子で事務所移籍を嘆願…母と乗り越えたマネージャーからの“パワハラトラウマ”

「いじめによる不登校、貧困家庭など深刻なテーマを扱ったドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(日本テレビ系)が反響を呼んでいます。

主演は初めて教師役に挑戦する松岡茉優さん(28)。“難しい役を淡々と演じている松岡茉優がすごい”など、SNSでも高評価です」(テレビ局関係者)

生徒役で芦田愛菜(19)も出演しているが、松岡も子役出身で、’07年にドラマ『受験の神様』でデビューしている。右も左もわからない世界で、幼い彼女を支えてくれたのは実母だったという。

松岡は週刊誌のインタビューでも母への感謝を語っている。

《小さい頃から、セリフを覚えるのを手伝ってくれたり、数多くのオーディションについてきてくれた。お芝居で親孝行したいんです》(『週刊朝日』’17年1月27日号)

このインタビューで松岡は、自分の芝居の“リトマス試験紙”にしているのは母親の反応であることも明かしている。出演したドラマをいっしょに見て、母親がのめりこんでくれたときは、「やってよかった」と思えるのだという。

二人三脚の16年だったが、順風満帆だったわけではない。問題が生じたのは’15年。当時19歳だった彼女が、写真週刊誌に俳優とのツーショットを撮影されてしまったのだ。

芸能プロダクション関係者が、騒動の顛末を語る。

「自転車に2人乗りしている写真も掲載されました。タイミングが悪いことに、彼女は当時、ある公共機関のCM出演が決まっていたのです。しかし、写真週刊誌の記事のため、ご破算になってしまいました。そのことに彼女のマネージャーは激怒し、数時間にわたって罵倒し続けたそうです」

松岡も自分の軽率な行動を反省していたというが、マネージャーの罵倒はトラウマになってしまったという。

「松岡さんの母も、娘の憔悴ぶりを見て驚いたそうです。母親は、いつも付き添っているわけではなかったそうですが、その事件後はしばらくの間、仕事先にも同行していたのです」

マネージャーが代わったあとも、パワハラのトラウマが消えることはなかった。

「“娘の女優生命も危機に瀕している”、母親はそう考えたようです。その後、松岡さんの環境を変えてもらうために、母子で所属事務所を訪れ、事務所社長に嘆願したそうです。

『ほかの事務所に移らせてください。無理なら女優をやめてもかまいません』と――。そのおかげで彼女は所属事務所の関連会社に移籍できることになりました」

母といっしょに女優引退危機を乗り越えた松岡。母にはいまも「あなたには女優以外の仕事は無理よ」と言われているというが、演技だけではなく人生の指針も示してくれる母が松岡にとって「最高の教師」なのだろう。

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