ボクシング、川端が県勢8年ぶりの4強入り 「自分の距離」へ積極的な攻め 全国高校総体

 【北海道総体取材班】全国高校総合体育大会・北海道総体第11日は2日、陸上1日目、テニス男女団体戦準々決勝まで、ボクシング準々決勝、バレーボール女子の予選が行われた。陸上の男子400メートル決勝は平川慧(きら)(コザ3年)が46秒63で優勝し、自身の持つ県高校記録の47秒05を塗り替えた。ボクシングはライトウエルター級の川端響也(名護商工3年)が愛媛代表に判定勝ちし、県勢として2015年以来8年ぶりに4強入りした。テニス団体女子の沖縄尚学は3回戦で、昨年決勝で敗れた野田学園(山口)を2―1で下した。準々決勝は大商学園(大阪)に0―2で敗れた。男子の沖縄尚学は3回戦で四日市工(三重)に0―2で敗れた。バレーボール女子西原は予選グループで高松南(香川)に敗れたが、敗者復活戦で大社(島根)に勝利した。

 ボクシング競技の県勢で唯一、準々決勝まで勝ち進んだライトウエルター級の川端響也(名護商工3年)が判定勝ちを収め、3日の準決勝へと駒を進めた。全国高校総体で県勢の4強入りは2015年以来8年ぶりとなった。

 積極的に前に出るインファイトの試合運びで勝ち進んだ川端。準々決勝の対戦相手の石川凜太朗(愛媛・川之江高)はサウスポーで、パンチを当てるには間隔が遠いため、「自分の距離になるように詰めていった」。

 1回はダウンを奪ったものの、自らの手数が少なかったと判断し、2回からは得意の右ストレートやフックを果敢に繰り出した。3回もひるむことなく相手を見据え、距離を縮めてパンチを打ち込む落ち着いた試合運びで判定勝ちした。

 準決勝の対戦相手は「サウスポーでずっとステップを取る難しい選手」と話す。「今日と同じように詰めて、インファイトに持ち込む」と決勝進出を見据え、拳を固く握った。

 (ジャン松元)

(北ガスアリーナ札幌46)
▽ライトウエルター級準々決勝
川端響也(名護商工) 判定 石川凜太朗(愛媛・川之江)

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