小田急車内で襲撃想定した訓練 刺傷事件から2年、警視庁

小田急線車内で実施された、刃物による襲撃事案を想定した訓練=3日午前、小田急線新宿駅

 小田急線車内の乗客刺傷事件から6日で2年となるのを前に、警視庁と小田急電鉄は3日、走行中の電車内での刃物による襲撃事案を想定した訓練を実施した。訓練専用の電車を実際に走らせ、通報から制圧までの一連の流れを確認。

 訓練は小田急線代々木上原―新宿間を走行する電車内で刃物を持った男が乗客を人質に取ったと想定し、新宿署員や新宿駅員ら約100人が参加。駅員からの110番を受け、刺股や盾を持った署員が犯人役を取り押さえた。

 新宿署の向出和雄地域課長は訓練終了後、報道陣に「今後も不測の事態に対処できるよう努める」と話した。

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