台風6号、西日本でも影響強まる見込み 沖縄では最大瞬間風速42.2mを観測、気象庁3日昼発表

8月4日午後9時時点の予想天気図(気象庁HP引用)

 大型で非常に強い台風6号は8月3日、沖縄県の宮古島を暴風域に巻き込みながら西寄りに進んだ。気象庁の同日午前11時すぎの気象情報によると、台風は4日から6日頃にかけて強い勢力を維持したまま東へ進み、その後は次第に進路を北寄りに変えながら日本の南を進むため、西日本でも徐々に台風の影響が強まる見込みとしている。

 気象庁によると、3日午前、最大瞬間風速は沖縄県久米島町北原で42.2メートル、宮古島市で39.0メートルを観測。48時間降水量は3日朝までに読谷村で365.5ミリと8月の観測史上1位を記録した。

 台風6号は3日午前10時現在、宮古島の北北西をゆっくりした速さで西北西に進んだ。中心気圧は940ヘクトパスカル。中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートル。中心の東側220キロ以内と西側165キロ以内は風速25メートル以上の暴風域となっている。

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 沖縄ではこれまでに、倒壊した車庫の下敷きとなった男性が死亡したほか、多くのけが人が出ている。

 気象庁は沖縄地方では8月4日にかけて高潮、5日にかけて高波に厳重に警戒するよう呼びかけている。3日は暴風に、4日にかけて土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要。奄美地方では5日は高波に厳重に警戒、暴風に警戒を求めている。九州南部では5日は高波に警戒が必要としている。

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