勾玉ペンダント作り、古代人の知恵に触れる 長井、夏休み体験学習

滑石を丁寧に磨き上げ、勾玉のペンダントを作った子どもたち=長井市古代の丘資料館

 長井市古代の丘資料館(孫田良一館長)は2日、勾玉(まがたま)のペンダントを作る夏休み体験学習を開き、子どもたちが縄文時代の暮らしぶりや古代人の知恵に触れた。

 長井、白鷹、飯豊3市町から小中学生とその保護者計11人が参加した。市内の縄文遺跡で発掘された土器や石器などを通じて当時の生活様式を学んだ後、制作に挑んだ。勾玉は白や黒、ピンクの3色の柔らかい滑石(かっせき)から一つを選び、のこぎりで好みの形に加工し、やすりで磨いて丸みを帯びたペンダントにした。

 参加者は2時間ほど石を削り続け、両手が粉だらけに。長井小4年嵐田翔惟(かい)君(9)は「本物みたいにしたかったけれど、丸くするのが難しかった」と苦戦した様子。水に浸しながら紙やすりで磨くと石が光沢を帯び「神秘的」と大喜びした。

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