日大アメフト部の寮を家宅捜索 大麻所持疑い、警視庁

日本大アメリカンフットボール部の寮に家宅捜索に入る警視庁の捜査員ら=3日午後1時ごろ、東京都中野区

 日本大アメリカンフットボール部の部員が大麻を所持した疑いがあるとして、警視庁薬物銃器対策課は3日、大麻取締法違反の疑いで、東京都中野区にある同部の寮を家宅捜索した。捜査関係者への取材で分かった。

 捜査関係者によると、違法薬物と疑われるものが7月に見つかり、大学側から連絡を受けた警視庁が押収。鑑定で大麻と判明した。少量とみられる。

 大学側は部員のほか退部者、監督、コーチら指導者を対象に聞き取りなどの調査を進めている。同部は現在、全体練習を控えており、日大広報課は2日、「調査の結果、犯罪の事実等、不適切な事実が確認された場合には厳正に対処する」としていた。

 日大アメフト部は大学王者を決める甲子園ボウルで21度優勝の強豪。2018年には関西学院大との定期戦での「悪質タックル」が社会問題になった。日大では20年1月にラグビー部員が大麻取締法違反(所持)の疑いで逮捕されている。

 警察庁によると、大麻関連の摘発件数は増加傾向にあり、特に若者が交流サイト(SNS)で売買するケースが目立つ。

警視庁

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