乱闘…病院で100人が大騒ぎ、続く逮捕 両グループの男ら刃物で切り合う 襲われた男、じつは襲っていた

川口の路上でトルコ人切り付け 被害者の男を逮捕

 埼玉県川口市の路上で7月4日夜に起きたトルコ国籍の男同士による切り付け事件で、県警組織犯罪総合対策本部と武南署の合同捜査班は1日、殺人未遂の疑いで、川口市安行慈林、同国籍の解体業の男(27)を新たに逮捕した。この事件での逮捕者は5人目。

 逮捕容疑は同日午後8時30~33分ごろ、川口市安行原の路上で、同国籍の男性(45)を刃物のような物で切り付けるなどして、殺害しようとした疑い。男性は後頸部(こうけいぶ)の切創で2、3週間の傷害を負った。

 国際捜査課によると、男は事件発生時、複数の男に襲われ負傷した被害者だったが、防犯カメラの捜査や目撃者からの聴取などから男として特定した。切られた男性は男を切り付けたとして、同月5日に逮捕され、26日に処分保留で釈放された。

 県警は、どちらが先に切り付けたかなど当時の詳しい状況や経緯を調べるとともに、他にも複数人が事件に関与しているとみて捜査している。

■複数の男に襲われ男性重傷の事件、搬送先で乱闘も(以下、初報記事)

 7月4日午後8時半ごろ、川口市安行原の路上で、トルコ国籍の男性(36)が刃物のようなもので頭や首を切りつけられ、重傷を負い病院に搬送された。

 同課によると、男性は知人男性と川口市内を乗用車で移動中、複数の車に追いかけられて停車。下車したところを複数のトルコ国籍の男たちに襲われた。襲った男たちは逃走したが、うち24歳の男が腕を負傷して救急搬送され、45歳の男も軽傷を負い、自力で病院に向かった。

 男性らが運ばれた市内の病院の敷地内には、事態を聞きつけた双方のグループの知人ら約100人が駆け付ける騒ぎになり、県警の機動隊員らが出動した。

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