部活動の熱中症対策 千葉県教委通知「基準超えなくても慎重に判断を」

部活動の熱中症対策 千葉県教委通知「基準超えなくても慎重に判断を」

 7月、山形県で女子中学生が部活動からの帰宅中に熱中症の疑いで死亡したことを受け、千葉県教育委員会は、県立学校などに対し、「暑さ指数」が基準を超えなくても部活動を行うかどうか慎重に判断するよう求める通知を出しました。

 通知は8月2日付けで、県立学校と各市町村の教育委員会に出されました。

 県教委が策定した学校での熱中症対策ガイドラインでは、気温や湿度などから割り出す「暑さ指数」が31℃を超えると運動は原則中止としています。

 これに対し、今回の通知では、山形県の死亡事案やこの夏の猛暑を踏まえ、「暑さ指数」が基準を超えなくても、活動するかどうか、場所や時間などを慎重に見極めた上で判断するよう求めています。

 これについて、熊谷知事は3日の定例会見で、「2023年は特に暑い日が続いている。部活動での対応は非常に重要だ」という見解を述べました。

 また、夏休み期間中に開催されるスポーツ大会の運営の在り方については、次のように述べました。

千葉県 熊谷俊人 知事
「夏季休暇の中で有効に、それぞれ練習の成果を示していく貴重な機会でもあるので、なかなか難しい判断がそれぞれ主催者に求められると思うが、慎重な判断の上で実施する場合は十分な対策講じ、より安全な大会運営にあたってほしい」

© 千葉テレビ放送株式会社