アユつかんだぞ! 切目小で漁協がイベント、和歌山県印南町

素早く泳ぐアユをつかみ歓声を上げる切目小学校の児童(和歌山県印南町西ノ地で)

 和歌山県印南町西ノ地の切目小学校(61人)でこのほど、アユのつかみ取り体験会が開かれた。児童たちがグラウンドに設けられたいけすに入り、歓声を上げながら川の恵みに親しみ、焼きたてを味わった。

 身近な資源であるアユを通して自然や環境に親しんでもらいたいと、地元の切目川漁協が実施した。コロナ禍で中止が続いたため、4年ぶりの実施。アユの輸送などで県内水面漁業協同組合連合会、日高川漁協も協力した。

 日高川漁協から全長20センチのアユおよそ500匹を仕入れた。グラウンドに木の枠を設置し、上からブルーシートを掛けていけすを設けた。

 アユが元気に泳ぎ回れるるよう低い水温にしたいけすに全校児童が入り、夢中でアユを追いかけた。「泳ぐのが速い」などと歓声を上げ、つかむことができると「やったよ」などと喜んだ。

 いけすのそばでは漁協関係者が、児童たちと一緒に竹串に刺して塩を振ったアユを炭火で焼き、児童が焼きたてを味わった。

 アユについての講話もあった。日高振興局農業水産振興課の上出貴士さんが、海や川で暮らすアユの一生について紹介しながら、環境に関心を持つよう呼びかけた。

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