田辺女子が8強 全国高校総体ホッケー

2回戦の川棚との試合で得点を挙げ、喜ぶ田辺の選手(提供)

 全国高校総体(インターハイ)のホッケー競技が7月29日~8月2日、北海道江別市と札幌市で開かれ、女子の部で田辺(和歌山県)がベスト8に入った。田辺女子の全国8強は約40年ぶり2回目で、過去最高に並ぶという。

 田辺女子は県大会、近畿大会を勝ち進んでインターハイに出場した。

 インターハイでは1回戦で名古屋商業(愛知)に1―0で勝った。38分にFW新田そら選手(3年)がドリブル突破からシュートを放って先制。DF北尾結主将(3年)らが懸命に守って初戦を突破した。

 2回戦は川棚(長崎県)に3―0で快勝した。5分にFW松田有加選手(3年)が先制のゴールを決めると、34分にはペナルティーコーナーからの混戦でFW山本ねね選手(2年)が押し込み2点目。終了間際の55分にも山本選手が決めて、ベスト8に進出した。

 準々決勝は横田(島根)に0―1で敗れた。横田は18歳以下の日本代表選手が複数いるなど強豪。田辺はGK岡本幸選手(3年)の好セーブもあって守備で粘りを見せた。14分に相手のペナルティーコーナーから先制点を奪われたが、その後はDF齋藤奈津美選手(3年)や岡本選手らの好守で追加点を与えなかった。攻撃では、新田選手やMF山根里咲子選手(3年)を軸に相手陣内へ攻め込んだが、1点が遠かった。

 田辺女子の坂本倫嗣監督(66)は「ベスト8を目標に、ディフェンスに重きを置いて練習してきた。横田との試合では8割方攻められた中でもよくしのいだ。他のチームと違って田辺は全員が高校からホッケーを始めた初心者だが、よく頑張った」と健闘をたたえた。

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