520人が犠牲になった1985年の日航ジャンボ機墜落事故から12日で38年になるのを前に、群馬県警警察学校の初任科生が3日、現場となった同県上野村の「御巣鷹の尾根」を清掃した。
日差しが照りつける中、今年4月に入校した初任科生40人は尾根に立つ「昇魂之碑」などを拭き掃除し、周辺の雑草を取り除いた。清掃後は黙とうし、花を手向けた。
初任科生は事前に、事故について映像などで学んだ。尾根に訪れるのは初めてという岡田柚季巡査(29)は「悲惨な事故が起きたということを実感した」と真剣な表情。藤井彩香巡査(23)は、事故当時は尾根への登山道が整備されていなかったことに思いを巡らせた。