鈴鹿8耐:BMWワークス、タイヤとセッティングを変更。約2秒のタイム更新で4番手にジャンプアップ

 8月2日、三重県・鈴鹿サーキットで2023年の鈴鹿8時間耐久ロードレースに向けたテストが行われた。前回のテストでは中盤に沈んだBMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAMだったが、今回は4番手タイムを記録した。

 7月5~6日のテストでは、2分09秒749がベストタイムだった。しかし、今回は2分07秒939と約2秒タイムを更新させて総合4番手タイムをマークしている。

 前回のテストから、ダンロップタイヤの仕様かマシンのセッティング変更を施したかジェレミー・ガルノニに聞くと、「両方だね。特に鈴鹿8耐仕様のスペシャルタイヤはよく機能しているから、良いレースタイヤが手に入ったよ」と語った。

 また、「次にバイクを改善しないといけない。イルヤが本当に速く、自分とマーカスは2分09秒~10秒くらいだったよ。まだ1日だけしか走ってないから、作業を続ける必要があるよ」とトップタイムはイルヤ・ミハルチクだったようだが、さらにタイムの更新が期待できそうなコメントを残した。

2023鈴鹿8耐:ジェレミー・ガルノニ(BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM)

 さらに、マシンのセッティング変更については以下のように説明した。

「特にハンドリングに関しては、いろいろな工夫をしているよ。鈴鹿はとても特別なトラックだから、乗りやすいバイクが必要なんだ」

「前回のテストは、ブレーキングはうまくいったけど、バイクは非常に難しく、コーナリングをうまくできなかった。特にブリヂストン勢と比較したけど、彼らはS字コーナーでは断然速かった。いくつかのジオメトリを変更して、それが非常に良かったよ。エンジンに関しては本当に強いよ」

 今季これまで開催された第1戦ル・マン24時間と第2戦スパ24時間では、連続で3位表彰台を獲得しているため、表彰台獲得や上位入賞が現実的になってきた。

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